女優の二階堂ふみが19日、都内で行われた「映画『海を駆ける』公開記念 深田晃司予習上映イベント」に登壇。狂気的なキャラクターや大胆な濡れ場など、体当たりの演技で若手演技派女優の筆頭にいる二階堂が、2014年に公開された『ほとりの朔子』の撮影を振り返った。
この日は、『ほとりの朔子』『淵に立つ』と深田晃司監督の作品が2本上映され、二階堂が古舘寛治、深田監督とともに登場。二階堂が主演を務めた『ほとりの朔子』は、海辺の町を舞台に受験に失敗したヒロインが過ごす2週間をみずみずしいタッチで描いた青春ドラマだ。
撮影当時17歳だった二階堂は「あの頃はものすごく過激な役(『地獄でなぜ悪い』『脳男』など)が多く、等身大の自分やノーマルな自分をお芝居の中で経験していなくて……。だから逆に、そのままでいればいいという(撮影)現場でした」と述懐。深田監督については、「こういう風にしたらこうなるかもしれないという公式みたいなものを提示してくださる方で、物理の授業みたいな感じだった」と「それまではロジックに考えるタイプではなかった」という自分に新しい体験をさせてくれた人物であったことを明かした。
この日は観客からの質問も受け付け、オファーを受ける際にNGがあるかどうかを聞かれた二階堂は、「作品への興味で現場に行かせていただいていることが多いので、これはNGというのはない」としながら、ハードな作品に身を投じていた6~7年前と24歳の現在を比較し、「自分の中でいろいろなことが変化してきた」と紹介。「昔は何も感じずできていたけど、今はできないという役があるのかな……」と推測する場面もあった。また「今、動物が好きで一緒に暮らしているんですけど、(動物が)残酷な扱いを受けるシーンがあったら、気持ちよく現場に参加できない可能性があると思います」と続けた。
それを聞いていた古舘が「思想的にすごく右に寄っているとか、そういうものはお断りさせていただきます」と参戦すると、深田監督も「とてもいいことだと思います」と賛同。そして、「絶対に汚れ役や悪役は断っているという大物俳優や、裸になる役はやりませんという俳優はいます」と明かしつつ、「自分は幸いにも『あれができない』『これができない』と言う俳優とは仕事をしていないのでストレスはなかったけど、俳優には断る権利がある」と断言。
さらに、「俳優は言われたことを全部やればいいというのではなく、思想も感情も持っている表現者として関わってほしいから、例えば、動物を虐待することが嫌だと思っているなら、動物虐待を肯定的に描いている映画は断っていいと思う。若い俳優ほど気をつけてほしい。最初にスクリーンに映るのは俳優なので、一番に(作品の)責任を負ってしまうから」と警鐘も鳴らしていた。(取材・文:錦怜那)
映画『海を駆ける』は5月26日より全国公開
(出典 news.nicovideo.jp)
昔通っていた劇場での上映に喜び 「高校の鬱屈した時代に…」 - 毎日新聞 女優の二階堂ふみさんが19日、キネカ大森(東京都品川区)で行われた映画「海を駆ける」(深田晃司監督)の公開を記念した“予習上映”イベントに“深田晃司作品代表”として俳優の古舘寛治さんと登場した。イベントでは、「ほとりの朔子」など、二階堂さんが主演の作品も上映。 (出典:毎日新聞) |
二階堂 ふみ(にかいどう ふみ、1994年9月21日 - )は、日本の女優、ファッションモデル、タレント。沖縄県那覇市出身。ソニー・ミュージックアーティスツ所属。 幼い頃より映画好きの母に連れられて映画館へ足を運び、映画女優を志す。12歳の時にフリーペーパー『沖縄美少女図鑑』Vol 41キロバイト (4,871 語) - 2018年4月22日 (日) 05:30 |
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